あしたのジョー第32話感想:丈のデビュー戦、その結果は?

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第31話で丈は2度目のプロテストを受験し、合格。晴れてプロボクサーとして新たな人生を歩み始めたのでした。

そして、初戦の対戦相手も決定し、テンションがあがる丈の様子が描かれました。

今回は村瀬武夫という選手とプロとして初めての試合をする様子が描かれるようです。

力石やウルフ金串ではない選手に、丈としてはいささか不満のようでしたが、自分の試合ができるのでしょうか?

あしたのジョー第32話を視聴した結果をまとめました。

丈のデビュー戦、その結果は丈のKO勝ち!

今回は丈のデビュー戦の様子が描かれました。

内容的には、大きく次の2つが強いコントラストで描かれました。

  • 試合前の控室での様子(暗の表現)
  • 試合の様子(明の表現)

番組の冒頭では東光特等少年院からがいこつ(丈や西と同じ部屋だった院生)を中心に電報が送られるシーンも挿入され、丈の人望の厚さも表現されていました。

それにしても、この「がいこつ」というキャラクター、いつまで少年院にはいっているんでしょうね(笑)罪状は、実家の風呂屋での覗きのようです( ´艸`)(←番組内では「出歯亀」と表現されていて、これは「覗きをする」ことという意味みたいですよ♪)

ノーガード戦法で丈は初勝利を決めました!

丈のデビュー戦の相手は村瀬武夫というキャリアの選手。

試合開始と共に村戦のラッシュで丈を一方的に攻撃します。

途中から丈は防御をやめ、腕をぶらりと下したフォームに変更、村瀬のカウンターのスキをついて、丈の必殺技「クロスカウンター」を決め、一撃で村瀬をKOし勝利をつかみました。

この「腕をぶらりと下したフォーム」は、丈が1回目のプロテストのスパーリングで稲垣に対してやったアレです♪ノーガード戦法とういやつですね。

今回の試合を見ていて思ったのは、相手の攻撃力にもよるのだと思いますが、丈はノーガード戦法もクロスカウンターも含めボクシングの技術が段々上達しているのかもしれません。

そう考える理由は、丈が受けているダメージ。

ノーガード戦法に切り替えや、スキを狙いクロスカウンターを打つタイミングが最適化されてきているのか、自分もパンチを食らいながらも今回の試合で丈は倒れることも気を失うこともありませんでした。

力石との試合でも、ウルフ金串にケンカを仕掛けた時も、相手は確かに倒せたものの、自分も大きなダメージを受けて気を失っていましたからね。

それがなくなってきたということは、「肉を切らせて骨を断つ」という本来のクロスカウンターを自分のものにしつつあるということなのかもしれません。

丈と段平の「やっとここまで来れた」という感慨が伝わった回でした

丈が段平と共に控室からリングに向かうシーンの描写が非常に良かったです。

段平のセリフでもありましたが、つらい過去を耐え、様々な努力を積み重ねてきた結果として「やっとここまで来れた」という感慨が本当によく伝わってきました。

昔のアニメあるあるで、ちょっと間延びしている感も否めなかったこのシーンですが、あしたのジョーとう作品の始まりからずっと追ってきた視聴者目線で見ると、暗い控室から明るいリングへとたどり着く間のシーンは演出や作画共に丈や段平に感情移入せざるを得ないほどよくできていたシーンだと思います。

丈が社会に認められた実感を受けるシーンも感動的でした

また、リングに上がった丈に対する場内の歓声と、それにあっけにとられる丈と段平の表情がよかったですね。丈があれだけの事件(ウルフ金串にケンカを売った事件)を起こしているので当然の歓声なのですが、丈にとっては世間から認められているという実感を初めて感じ取ることのできた瞬間だったのかもしれません。

この世間(他者)からの耳目を集め、認められることを丈が実感する段階には何段階かあって今回がとりあえず最終フェーズといえるのではないでしょうか?

  • 少年院の対抗試合で優勝する
  • 少年院で皆から盛大に見送られる
  • ドヤ街の住人達に少年院から帰ってきたことを歓迎される
  • ウルフ金串の事件を新聞で読んだ東橋高校ボクシング部員から名前を覚えてもらっていたことを知る
  • プロテストに合格したことをドヤ街の住人から祝福される
  • リングの上で、大勢の観客から歓声を受ける

社会につまはじきにされていた不良少年が、「強さ」を武器に社会に認められるよう成長してここまで来られたわけです。

単にボクシングが強くてプロとしてデビューとしたというのではなく、ようやく丈は社会の中で生きる一人として前を向いて歩いて行けるようになった、そんな人としての成長が表現された良いシーンだったと思いました。

光と闇のコントラストの表現が素晴らしい、見事です!

薄暗い控室に漂う試合が始まる前の緊張感、係員によって呼び出される時のある種の恐怖感(?)のようなものが「暗」として見事に表現されていました。

その一方、無数のライトによって明るく照らされたリングそのものが「明」として表現されていました。

控室(暗)からリング(明)へと向かう丈と段平の姿がそのまま、これまでのつらい人生から華々しい人生、「明日」へと向かう丈の人生そのものを表現しているようでした。

暗から明へと人生を好転していく姿は、丈だけではなく段平にとっても同じこととして表現されていましたね。

作画を見てもわかると思うのですが、ここのシーンは本当に一つ一つが丁寧に描かれていて作り手の意気込みが良く伝わってきましたね。

「あしたのジョー」という作品全体を通しても重要なシーンの一つといってよい名シーンだと思いました。

次回はドヤ街で丈の初勝利を祝う回のようです♪

次回は丈のプロボクサーとしての初勝利をドヤ街の住人たちが祝う様子が描かれるようです。

それだけであれば、あまり面白くはないですよね(笑)

恐らく、今後のストーリー展開のヒントになるような内容が隠されているのではないかと予想します。

西は初戦を黒星で終わらせているので、それとの絡みで何かしらのエピソードが入ってくるのかもしれませんね。

あるいは、丈の内面の変化を表すようなシーンがあるのかも。

どのような内容となるのかはわかりませんが、まずは次回を見てみたいと思います。

そうしないことには、先に進めませんしね♪

まとめ

「あしたのジョー」の第32話ではとうとう丈がプロボクサーとしてのデビュー戦を戦い、見事に勝利しました。

物語の内容としては、試合前の緊張感漂う控室の様子と華々しいデビュー戦の様子の2つが非常に強いコントラストで描かれていました。

世間からの丈に対する注目の度合も良く伝わりました。

これで晴れて丈も一人前のプロボクサーとして歩み始められたわけです。

次回は今回の勝利をドヤ街の皆で祝う様子が描かれるようです。

物語の進展としてはあまりないかもしれませんが、今後のストーリーのヒントがあるかもしれません。

気を抜かず視聴したいと思います♪

次回の視聴も楽しみです。

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