あしたのジョー2を楽しめるのは、昭和生まれの特権?

アニメ

1980年に放送された「あしたのジョー2」に関する記事です。

作品名のとおりですが、不朽の名作「あしたのジョー」のアニメ版で力石徹戦の後から最終話までを描いた作品です。いま風に表現すると「シーズン2」といった感じでしょうか。

この作品は高校生の時に再放送で見ていました。私の生き方に影響を与えてくれた作品の一つで、いまでも大好きな作品です。

どんなふうに影響を与えてくれたのかも含めてまとめてみました。

あしたのジョー2とは

「あしたのジョー2」は、1980年に放送された不朽の名作「あしたのジョー」のアニメ版で、日本テレビ系列で放映されました。

実は「あしたのジョー2」放映前、力石戦までについては1970年にフジテレビ系列で放送されていました。製作は虫プロダクションでした。

そのため「あしたのジョー2」は今風の表現をすると「あしたのジョー」の「シーズン2」といった位置づけの作品になるかと思います。

ストーリーは力石徹との戦いの後から描かれています。

力石との死闘の直後、力石の死に直面したジョーは皆の前から姿を消し、半年が経過していました。

やくざの用心棒となり果てたウルフ金串が、ゴロマキ権藤から一方的に追い詰められている場面に遭遇したジョーは、権藤を止めに入るのです。

そこで、ジョーは権藤に一撃を食らわせるわけですが、権藤から次のように言われます。

「あんたの試合をもう一度見たい」

この後、街を歩きながらジョーはふとつぶやくのでした。

「たまには寄っていくか」

そうして、丹下ジムに戻り、再び世界を目指しボクシングを始めます。

これが「あしたのジョー2」冒頭の大まかなストーリーで、ここから様々な敵と対戦を繰り広げ勝利をおさめつつも、パンチドランカー症状と闘いながら世界チャンピョンを目指すのでした。

生き方に大きな影響を与えてくれた重要な一作品

これを見ていたのは、高校3年生の時だったかと思います。

深夜に再放送されているのをたまたま見つけて、見るようになりました。

実は私、それまで「あしたのジョー」ってそれほど興味なかったんです。どちらかというとロボットモノに特化したアニメファンという感じだったので。

その時期になるまで、私が住んでいた地域で「あしたのジョー」の再放送をされていなかったんじゃないかと思います。なので、チラ見すらしていなかったんですよね。

だから、虫プロの「あしたのジョー」も見ていませんし、当然原作も読んでいなんですよ。

それが、「あしたのジョー2」を見始めたら、面白くて。というか、「世界観に引き込まれた」という表現の方が正しいかもしれませんね。

いろいろと自分の人生について考える時期で作中の丈や丈のまわりのキャラクターたちの心情に共感ができたんだと思います。

それに17~18歳の時期って誰でも一度は人生についてあれやこれやと考えるじゃないですか?

その答えというか、一つのモデルを矢吹丈に見ていたのかもしれませんね。

矢吹丈みたいな生き方をしている人って実際にはほとんどいないわけなんですが、でもあぁいうストイックな考え方を持っている人はいると思うんですよ。当時の私にとっては受験勉強が矢吹丈にとってのボクシングだったんだと思います。

だから、作品を見ながら何となく丈に共感できたんですよね。

「あしたのジョー2」はひいき抜きに、色褪せない作品の一つだと思う

今回記事を書くにあたってもう一度「あしたのジョー2」の第1話を見返してみました。

作品のテーマがボクシングですので内容の大枠はもちろんなのですが、それ以外の部分、作画や映像の色合いとか演出まで1980年のアニメとは思えないような印象でした。

「色褪せていないなぁ」

というのが、私の正直な感想でした。

もちろん、1980年当時ならでは表現なんかもあるにはあるのですが、それは作品が色褪せているかどうかとは別次元の問題だと思うんですよね。

逆に考えると、1980年によくこの作品を作れたなぁ、と感心してしまいます。当時放送されていたアニメと比較すると本当にそう思えますね。ディスリになってしまうので、あえて例となる作品名は書きませんが( ´艸`)

「あしたのジョー2」を見て懐かしさ・郷愁を感じられるのは昭和生まれの特権なのかも

↑で「色褪せない」という表現を使ってしまったのですが、それとは真逆に作中にでてくる「時代を感じさせる表現」もあったりするんですよね。

街の様子、車、缶ジュースのプルタブなど今はなくなった(?)風景を思い起こさせる表現がわりと丁寧に描かれていて、それがそこはかとなく「あしたのジョー」の世界を立体的に見せてくれているんですよね。

それから、「あしたのジョー」で秀逸と思えるものの一つはBGMなんです。

特に口笛のBGM。あれが何となく、もの悲しい雰囲気があって「あしたのジョー」のテーマを表現しているような気がします。

丈がリングで闘う時は一人で闘うわけですが、彼の人生そのものも一人で闘い続けていくというストーリーの全体観を表現したBGMだと思えます。

物語の背景や丈の生き方全体がやっぱり昭和ならではで、あの時代に生きていた私は自分の体験と重ねて見ることができるからこそ、より共感しやすいんだと思います。

でも、これって昭和生まれの特権だなぁ、と素直に思えます。良い意味でも悪い意味でも。

まとめ

1980年に放送された「あしたのジョー2」について、再確認したことや私の感想などを記事にまとめました。

「あしたのジョー2」は私にとって受験勉強や青春の過ごし方の指針を与えてくれた大切な作品の一つです。丈の生き方そのものをコピーするわけにはいきませんが、丈をはじめ作中にでてくるボクサーたちの生き様から、自分の生き方を模索したり考えるきっかけを与えてくれた作品です。

そんな「あしたのジョー2」は、今見ても物語だけでなく、作品としての完成度も色褪せない素晴らしい作品であるといえます。

この記事を書くにあたり、第1話をYouTubeで視聴しました。残念ながらYouTubeでは記事執筆時点で第1話しか配信されていませんが、楽天TVやAmazon Prime Video、VideoMarketなどでも配信されています。

楽天TVでは2021年1月末まで定額見放題で見られますよ。

本文にも書いたとおり、私、虫プロの「あしたのジョー」はちゃんと見た記憶がないんですよ(笑)。本当、モグリと言われても仕方ないんです。

今回記事を書いたことをきっかけに、「いまさら初見」として見直してみようかと思っています。記事にしたら、また見てくださいね。

最後にYouTubeで配信されている「あしたのジョー2」の第1話へのリンクを↓に共有しておきますので、興味のある方は是非見てみてください。

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