あしたのジョー第53話感想:力石が掛け替えのない存在であったことに初めて気づいたジョーの回

アニメ

第52話では力石の死に対する悲しみに暮れるジョーの様子がじっくりと描かれました。

そんなジョーを慰めようとする段平や西それにドヤ街の住人達でしたが、一人になる事でしか深い悲しみに対峙できないジョーは皆を振り切り一人暗闇の中に消えていくのでした。

今回はそんなジョーが街をさまよい力石の幻を追いかける様子が描かれるようです。

そんなジョーがどういうようにして悲しみから脱し、ジムへ戻ることができるのか?それが見どころになりそうです。

あしたのジョー第53話を視聴した結果をまとめました。



ジョーの内面を語りながらの総集編回でした・・

今回は悲しみに暮れるジョーの内面を説明しながら、力石との思い出という形での総集編回となりました。

大筋の流れは次のような感じです。

  • 東京の街中をさまようジョー
  • ジョーは歩きながらずっと力石のことを考える
  • 力石との出会い、少年院のリングで闘い引き分けに終わった試合のことそして少年院を退院する時の力石など力石との思い出をリフレインするジョー
  • 力石のことを考える中でジョーは力石が掛け替えのない存在だったことに気が付く
  • 再び街中を歩くジョーは、ぼったくりの屋台に捕まる
  • 屋台の店員と用心棒の二人にケンカを売り、返り討ちに会いその場で気を失ってしまい、今回は終了



力石の死と自分自身に向き合い、一つの答えにたどり着いたジョー

今回のエピソードで、ジョーは心の中で力石の死と、自分自身に向き合い一つの答えにたどり着きます。

それは力石が自分(ジョー)にとって掛け替えのない存在であった、ということ。

「この独りぼっちの矢吹丈にとって、父であり、兄であり、親友でありそして、もっとそれ以上の・・オレの・・オレの全てだった・・」

ジョーが両親も家族も誰もいない、たった一人で生きてきた人間だったからこそ、こういう心境に至れたわけですね。

自分に真剣に接してくれる人、そういう人が一番大切な人になるというのがあしたのジョーの一つの結論なのかも

ジョーが力石を「掛け替えのない存在」であると思えた理由、それは単に同じ少年院で試合をしたからということではなく、力石がジョーと互角かそれ以上に強く、それにも関わらずきちんと自分に向き合って闘ってくれた・・ということがあったんでしょうね。

こういう心境に至る過程で、段平の名も出るわけですが、段平については次のように表現していて、力石は別格であることが明言されるわけです。

「段平のおっちゃんにとってさえ所詮、オレは自分の見果てぬ夢を叶えさせる拳闘人形に過ぎなかったのさ」

周囲の人間から一歩隔てたところからしか接してきてもらえなかったジョーにとって、力石の自分に対する態度が非常に嬉しかったんでしょうね。

そして、そういう人だからこそ、ジョーも力石に対して心を許せたんだと思います。

これって、「あしたのジョー」という作品の中だけではなく一般的にも言えると思うんですよね。一般的には中高生の教師と生徒との関係性でこういうのが求められますよね。よく言われることですが、今はこういう部分が希薄になってしまったがために、昔のような指導が上手く機能しない世の中になったのかもしれませんね。

何にせよ、それほど自分にとって大切な存在だった力石を自分の攻撃が原因で死なせてしまったということは、ジョーにとって耐えがたい苦しみにしかならない。それがよく伝わる回でした。

次回はジョーが葉子との接点を持つみたい

次回のエピソードでは街中をさまようジョーが葉子と出くわし言葉を交わすことになるみたいです。

あしたのジョーが始まってからこれまで、レギュラーとして登場している葉子ですが、白木財閥の令嬢で、いろいろなところで慈善活動をしているということ以外、プライベートな部分はあまり触れられてきませんでしたね。

予告を見る限り・・ですが、その葉子が(恐らく)「ディスコ」で踊っているところでジョーと会うみたいですよ?

このアニメが放映されていた当時はディスコというと、遊興施設としてあまり良いイメージがなく、どちらかというと「不良」が行く場所という感じだったと思います。

しかも、力石の葬儀が終わって間もないこのタイミングでこういう場所に入り浸っているということ自体、葉子のただならぬ心理状態を物語っているのではないでしょうか?

そこでジョーとどんな会話をするのか?非常に興味深いです( ´艸`)

彼女の言葉がジョー復活の鍵となるのではないか・・・と予想するのですが、どうでしょうか。

次回も視聴が楽しみです。

まとめ

「あしたのジョー」の第53話はジョーが力石との思い出を回想しながら、力石が自分にとって掛け替えのない人物だったことに気が付くという回でした。

大切な人を失った時は、今回のジョーのように、失った後に気が付くものだということがよく表現されていた回だと思います。

そんなジョーがせっかく手に入れたまっとうな暮らしを捨てようとした喧嘩を売るものの返り討ちにあってしまうというシーンも非常に生々しく思えました。

ぼったくりのチンピラにやられてしまったジョーですが、次回も街中をさまよい続けるみたいです。

そして、どうやら葉子と出くわすようですが、一体どのような会話をするのでしょうか?内容が気になりますね。

次回の視聴も楽しみです。

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