子供の頃に見たウルトラマンの思い出です。
ウルトラマンとは
ウルトラマンは1966年にTBS系列で放映された、特撮作品のことです。
もともとウルトラマンが始まる前に「ウルトラQ」という作品が放映されていました。ウルトラQではウルトラマンのような超人的な正義の味方は登場しませんでした。
ウルトラQでは怪獣が登場し、それを超常現象として3人の主人公たちが追っていくというオカルトサスペンス的な作品だったようです。
好評だったウルトラQの第2期作品として企画されたのがウルトラマンで、「正義の味方」を登場させるという企画はTBS側からの制作条件だったようですよ。
でも、この「正義の味方」を登場させたことにより、ウルトラQを凌ぐ人気作品になったということです。
作品の大筋は次のような感じです。
科学特捜隊のハヤタ隊員が2つの謎の球体を追っていたところ、2つのうち赤い球体に衝突して命を落としてしまいます。
その赤い球体の正体は青い球体を追ってきたウルトラマンだったのです。ウルトラマンは罪の意識から自らの命をハヤタに分け与えて、地球で平和を守るために闘うことを決意するのでした。
こうして、怪獣と闘うウルトラマンのドラマが始まるのです。
これは初代ウルトラマンの冒頭になりますが、初代ウルトラマンの次回作品であるウルトラセブン以降も様々ないきさつから宇宙人であるウルトラマンが人間と協力をして平和のために闘うというのが作品の大きなコンセプトになっています。
今見ても初代ウルトラマンは結構怖い演出が多かったんです・・
ウルトラマン80よりも新しいウルトラマンは見ていないんですが、初期のウルトラマンについては怖いけど、あたたかい話が多かったという印象が残っています。
いつか時間が作れたら新しい作品も見てみたいと思っています。
ウルトラマンシリーズはいまでも続いていますが、私はウルトラマン80で離脱してしまいました。
ただ、実際にはウルトラマン80をリアルタイムで見ていた後で、その前までのシリーズである初代ウルトラマン、セブン、帰ってきたウルトラマンなどを見ました。もちろん、再放送で。
円谷作品というくくりですと、ちょっと大きくなってから、グリッドマンの放映が始まりました。ウルトラマンではありませんでしたが、ちょっと期待があって最初の方はチェックしていたんです。でも何となくなじめなくて、そのまま円谷作品から離脱してしまったという感じですね。だから、その後の平成ウルトラマンシリーズも見ないまま今まで来てしまいました。
ただ、ウルトラマンシリーズの、特に初期作品って、結構印象に残っている回も多くて大人が見ても楽しめる番組だよなと子供ながらに思ったことを記憶しています。
初代ウルトラマンだと、次のような回が本当に印象に残ってます。
- ジャミラ(第23話「故郷は地球」)
- ダダ(第28話「人間標本5・6」)
- ウー(第30話「まぼろしの雪山」)
- スカイドン(第34話「空の贈り物」)
- シーボーズ(第35話「怪獣墓場」)
ダダの回は、子供的には本当に恐怖だったなぁ。あの造形もさることながら、突然出現する演出が本当に上手かったと思うんですよね。
ジャミラとかウー、シーボーズの回はやっぱり子供でもなんとなくいろいろと考えてしまう回でした。ウルトラマンシリーズって戦隊もののフォーマットとは少し違っていて、「勧善懲悪」という路線じゃないんですよね。
日常を襲ってくる恐怖から人々を守るというコンセプトで、(基本は)怪獣が悪であるという描き方じゃない。
もちろん、ダダみたいに知性があり意図的に人間をターゲットにするような宇宙人は別なんですけど、大半の怪獣は獣と同じ感じで自身には悪意がないんですよね。
だから、哀れな怪獣に対してはウルトラマンも無益な殺生はせず、人々の日常だけを守るように取り計らってくれるというあたりが見ていてホッとするわけです。
それに科特隊の隊員も基本大人然として描かれていて、何でもかんでも倒せばいいという発想じゃないからウルトラマンに同調できるし、物語全体に救いが生まれるんですよね。
子供番組ってやっぱりこういう方向性があるべきなんじゃないかと思います。逆に昔の日本には基本このような発想がまだまだあったのではないかとも思いますね。
「悪者は完膚なきまで叩きのめす」というのではなくてね、悪者には悪者の事情もあって、「罪を憎んで人を憎まず」的な発想があったのではないかと。
私にとっての(初期の)ウルトラマンは怖い作品でもあり、同時にそういうやさしさを教えてくれた作品でもあります。
でも作品数が進むにつれてそういう印象の回の記憶がなくて、はっきりと言えないんですよね。もしかすると今見返すと珠玉の回も見つかるかなとも思っています。
いまはウルトラQからウルトラマンZまで楽天TVをはじめ、さまざまな動画配信サイトを使って手軽に見られるので、印象に残る回があれば別記事にしたいと思います。
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