あしたのジョー第52話感想:力石を失ったジョーの喪失感がじわりじわりと滲み出てくる回

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第51話で力石はジョーに勝利しましたが、試合直後にリングの上に倒れそのまま帰らぬ人となってしまいました。

力石の訃報を聞いたジョーはそれに衝撃を受けるものの、力石の眠る医務室へ行き、静かに眠る力石の顔をじっと見つめるのでした。

力石の死によって、大きな心境の変化があったと思われるジョーですが、元通りボクシングの練習に励むことはできるのでしょうか?

今回は丹下拳闘クラブに戻ったジョーの様子が描かれるようです。

ジョーだけではなく、段平や西それにドヤ街の仲間たちはどのようにジョーと接するのかじっくりと見てみたいと思います。

あしたのジョー第52話を視聴した結果をまとめました。



力石を失ったジョーの喪失感がじわりじわりと滲み出てくる回

今回は力石を失ったジョーの喪失感がじわりじわりとにじみ出てくるような回となりました。

大筋の流れは次のような感じです。

  • 段平と西は力石の葬儀に出席をする
  • 一方、ジョーは試合後の体とあって、葬儀を欠席する
  • そんなジョーは、段平たちが葬儀に言っている間に、子分の子供たちを遊んでやり日中を過ごす
  • しかし、夕方になり力石を失ったことに対する喪失感で呆然としてしまうジョー
  • そんなジョーを見て、子供たちは一人また一人と家に帰っていく
  • 一人になったジョーはジムに戻り、電気もつけずにひたすらサンドバッグを叩き続ける
  • 段平と西がジムに戻ると、ジョーは一人外へ出ていく
  • 公園で呆然とするジョーは、死んだ力石を思い涙する
  • そんなジョーの前に現れる段平と西
  • ジョーは一人にしておいてほしいと二人に言い放つ
  • しかし、いつの間にかジョーの周りにはドヤ街の住人達がジョーを励まそうと集まっていた
  • ジョーには彼らの声が届かず、どこかへと走り去ってしまうのであった



子供たちと遊ぶことで気分を紛らわせていたジョー

今回のエピソードの中で、唐突だなと思ったのはジョーが子供たちと一緒に遊んでいたシーン。

意味としては、悲しみに暮れるジョーが、その悲しみを忘れようと子供たちと遊ぶことで気を紛らわせていたというものだと思います。

意味は分かるのですが、ちょっと唐突すぎたような気もしましたね。このシーンは記者が力石の葬儀に来なかったジョーは一体何をしているのか?ということで取材に来てみると、子供たちと遊んでいて飽きれてしまうという内容なのですが、さすがにつなぎとなるシーンがあっても良かったかなと思いました。

その後、サチの希望でままごとをやるシーンになり、突然ジョーがうつろな目で「力石・・・」とつぶやき、太郎やキノコたちが次々に家に帰っていくシーンでジョーの本当の感情が表現されてきます。

これは深い悲しみを表現するために、あえていつも通りに振る舞う様子を描くというのは、よくある手法かと思います。でもここは少しなじめませんでした(笑)

誰かに感情を許すということをまだ知らないジョーは、一人になることでしか深い悲しみに対処できなかったのかも

力石との試合前に段平や西と家族の様に過ごす様子が描かれていました。

そんなジョーですが、自分の感情を全て許すところまでは絆を深く結ぶことはできていなかったということなのでしょうか?

本来であれば、段平や西とその深い悲しみを共有することで癒されていくのが一般的なのですが、それができず、一人になるジョー。

誰かと共有ができないほどの悲しみであったという意味でもあるでしょうし、今の時点で段平や西以上に強い結びつきが力石との間にできたというようにも解釈できますね。

一方でそんなジョーに少しでも寄り添ってあげたいと思う仲間たちという構図もよく描けていたと思います。

ドヤ街に来るまでは一匹狼で街から街へと転々としていたジョーが、ドヤ街に来て自分のことを大事にしてくれる仲間ができた。それが嬉しくてボクシングも続けることができたんでしょうし、段平や西を家族の様に思えるようにもなったんでしょう。

これって、ジョーから「仲良くしてね」と言ったわけではなく、皆がジョーに近づいてきてくれたから成り立ったことなんですよね。必死に誰も近寄らないようなバリアを張っていたジョーも皆から寄ってきてくれたからこそ、少しずつ打ち解けられるようになった。

今回の試練も、寄り添ってくれる仲間がいれば、ジョーはいつか乗り越えて前進していける、そんな未来を暗示した表現になったいたのではないかなぁと思いました。

次回はジョーが街をさまようようですが、その執着地点は?

次回のエピソードでは悲しみに暮れるジョーが街をさまよう様子が描かれるようです。

予告によるとあてもなく歩き続けるジョーは、どうやら力石の幻を見ることになるようですが、その執着視点はどのようになるのでしょうか?

誰かに出会うことで、悲しみを受け入れることができ、ジムに帰るのか?それとも、自ら悟り新たな一歩を踏み出すことができるのか?どっちになるのでしょう?

私の予想としては葉子がカギになるのではないかと思っているのですが、どうでしょう?そう考える理由は、今回のエピソードで、公園で一人悲しみに暮れていたジョーをなぜか葉子が見ていたから。

あの「振り」はやっぱり何かしらの意味があるからではないかと思うんですけど、どうでしょう?

もし葉子がキーパーソンになるとして、ジョーとの間にどういう会話をするのでしょうか?いろいろと気になりますね。

次回も視聴が楽しみです。

まとめ

「あしたのジョー」の第52話は力石を失った喪失感に暮れるジョーの様子が終始描かれました。

力石が死んだことへの実感がわかなかったジョーですが、少しずつその感覚が自身に襲ってくる様子がよく伝わる回だったと思います。

同時に、そんなジョーを見守り、励ましてくれる仲間がいるということが上手に表現されていたと思いました。

こんなジョーがあてもなく街をさまよう様子が描かれるみたいです。予告によると力石の幻まで見るようですが、その執着地点が気になるところですね。

次回の視聴も楽しみです。

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