前回は勝利を収めたマーレ軍がレべリオ区に帰還。
大勢の家族や友人から暖かく迎え入れられたという回でした。
その一方で何やら歯車がおかしくなっている様子のライナーの描写が印象的でしたね。
また、マーレ軍は世界に軍事力のアピールをし、その存在感を誇示しつつ、始祖の巨人の奪還を画策している様子です。
さて今回はどうやらライナーの幼い頃の回想が描かれるようです。一体どのようなものなのか?
#62「希望の扉」を視聴した感想をまとめました。
- 番組名:進撃の巨人 Final Season
- サブタイトル:#62 希望の扉
- 放送日:2020年12月21日
- 視聴日:2020年12月25日
- 視聴サイト:Amazon Prime Video
#62 希望の扉 あらすじ
今回はライナーの回想回でした。
ライナーが思い出していた内容を整理すると次のようになります。
- ライナーの出生について母親のカリナから話された時
- 戦士候補生として訓練に励んでいた時
- 戦士に選ばられた時
- パラディ島での作戦行動中に、マルセルを失った時
- ウォールローゼ襲撃の時
- 訓練兵として潜入している時
ライナーの生い立ちから、パラディ島襲撃の裏側まで物語が始まる前までの背景が語られました。
この回想の結果、次のようなことがわかりました。
- ライナーはマーレ人とエルディア人との混血(マーレ人である父親はそのことをひた隠しにしている)
- ライナーは戦士候補生の中ではドベ
- ライナーが戦士に選ばれた理由は、マルセルの教官たちに対する印象操作の結果
- マルセルはライナーを庇ったために、巨人(ユミル)に食われた
- マルセルを失ってからは、ライナーがマルセルの代わりに皆をリードしていく「役」を演じるようになった
こんな過去を振り返り、様々な罪の意識に押しつぶされそうになっているライナーは、自ら命を絶とうとするものの、今の戦士候補生のことを考え、踏みとどまります。
一方、ガビを守るために、自分が鎧の巨人の継承者になることを考えているファルコは、病院の前を通りかかった際、以前助けたことのある長髪で隻脚の軍人に呼び止められます。
その軍人は記憶障害を負っているわけではなく、本当は家族に顔を合わせずらいという理由から病院にいることをファルコに話します。
そして、被害者としての軍人の悲惨さについて、彼の考えを話します。
軍人「たいていの軍人は他人や環境に押されて仕方なく地獄に足を突っ込む。」
軍人「でも、自分で自分の背中を押したヤツの見る地獄は別だ。その地獄の先にある何かを見ている。それは希望かもしれないし、更なる地獄かもしれない。それは進み続けた者にしかわからない。」
今回はここで終了です。
このセリフの意味するところは何なのでしょうか?
ライナーもまた運命に翻弄された一人の人間だった
今回ライナーの回想で、ライナーの人物像が、多くの読者や視聴者のイメージと大きく覆ったかと思います。
私も原作を読んでいて、ある意味ライナーに対する親近感がグッと高まったのを覚えています。
結局、彼は自分の生い立ちに抗おうと「無理」をしていた一人の平凡な若者だったのではないでしょうか?
父親がマーレ人であったために、一緒に暮らすことができず、父親と一緒に暮らせるようになるために、戦士になった。
そして、自分のせいでマルセルが巨人に食われ、仕方なしに自分がマルセルの役をやらざるを得なくなってしまった。
「島に住む悪魔」を利用するために、訓練兵と仲良くなり、結果として自分の中にもう一人の人格「兵士としてのライナー」を作らざるを得なくなってしまったわけですね。
前回の話の中で、再びパラディ島に攻め込み始祖の巨人奪還作戦を決行するという話がありました。この作戦が実行されれば、ライナーもまたあの地獄に直面しなくてはならないわけです。
そんな状況下で、自殺したくなる気持ちも、分からなくはない・・・ですよね。
ファイナルシーズンから登場している戦士候補生のメンバーに支えられて、ギリギリ生きる意味をキープできている、それが今のライナーなんです。
というか、もともと、それほど強いヤツじゃない、ただそれだけですね。
あの隻脚の軍人は・・・?
あの隻脚の軍人は・・・、一体誰なんでしょうかね?
既に分かっている人も多くいると思いますが、あえて書かないでおきますね。
わかった時は、私もビックリしたので(笑)
それよりも、彼のセリフが意味深です。
原作を読んでいる者として、自分がポイントだと思ったのは、次の点です。
「家族に顔を合わせづらい」という理由は、「ある意味」本当。だから、彼は嘯(うそぶ)く様子もなくあのように話せたのだと思います。
「周りや環境に押されて仕方なしに地獄に足を突っ込む」というセリフですが、これって何となく他人事のように聞こえましたよね。
そして、この後に続く「自分で自分の背中を押したヤツの見る地獄は別だ。」のくだりは、恐らくこの軍人自身のことを表現しているのだと思います。
でも、私の意見を言わせてもらうと、彼もまた前者の一人だと思うんですよね。ただ、そうであることに目を背けているだけではないかと。
勿論、後者の要素もあるにはあるんでしょうけど、それだではないということを理解していなければ、先には進めないですし、周りからの理解も得られない。
そう考えるんですが、どうなんでしょうね。
アニの描写の意味するところは何なのか?
原作の23巻でもでてきた、バッタを足で踏みつぶす一コマ。
あの描写は一体どういう意味があるんでしょうかね?
未だにわからないんです。
アニの持つ残忍性とか?
わからないなぁ。
これについてわかったら、またこの記事を更新したいと思います。
それにしてもアニのライナーをボコるシーンは笑えました。笑えたというか、それだけの実力差があったという意味でもありますし、アニの性格だけではなく、やられた側のライナーの立場もよくわかるシーンでした。
次回もライナーフィーチャーな回?
このファイナルシーズンはマーレ編と呼ばれていて、マーレ軍そしてそれに関係するエルディア人がストーリーの主軸になっています。
冒頭部分はガビに焦点を当てた展開となっていましたが、前回の後半から徐々にライナーへとその視点をずらしてきていますね。
今回はほぼ100%ライナーな回でした。
翻弄される運命に、心を蝕まれ、自ら命を落とそうとするまでの状態となったライナーですが、それでもファルコやガビといった自分と同じ運命を進もうとする子供たちを思うことで、何とか自分を保つことができていたんですね。
そんな彼を運命は放っておかないみたいです。
あらなる悪夢が襲う模様。
次回は、恐らく悪夢が訪れるところまでが描かれることになりそうです。
次回の視聴も楽しみです。
まとめ
「進撃の巨人 The Final Season」の第3話について、あらすじと物語の背景についてまとめてみました。
今回はライナーの回想を通して、ライナーの過去、パラディ島に潜入した4人の戦士に起きたトラブル、シガンシナ区を超大型巨人が襲った時の背景そしてライナー、ベルトルトそしてアニの兵士になってからの裏の顔などが描かれました。
少しずつ、物語開始時点が立体的に、浮彫になってきている進撃の巨人。
こういう紐解きは他の謎も早く知りたくなり興味を惹かれる分、本当に面白いと思えます。
次回はライナーが悪夢と対面するシーンが出てきそうです。タイバー家の話もあるようで、恐らく1話の大半はタイバー家の話。残りでライナーのシーンという配分になるかと思います。
次回の視聴も楽しみです。
私は「進撃の巨人 The Final Season」をAmazon Prime Videoで見ています。本記事執筆時点ではまだ無料配信されていますよ。
Amazon Prime Video以外にU-NEXTやhuluでも定額無料配信がされているみたいです。
気になる方はチェックしてみてくださいね。
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