魔神英雄伝ワタルはアニメ界のドラクエ?

アニメ

1988年に日本テレビ系列で放映されたロボットアニメ「魔神英雄伝ワタル」についての記事です。

ストーリーが明快で、小学生だった自分も物語の全体像をイメージしつつ、毎週見ていたのを覚えています。

ワタルには、様々な魅力があったのですが、ストーリー展開のどのような部分に魅力を感じていたのか、復習して気づいたポイントなどを中心にまとめてみました。

魔神英雄伝ワタルとは

「魔神英雄伝ワタル」は1988年に日本テレビ系列で放映されていたアニメです。製作はロボットアニメで有名なあのサンライズ。

「魔神英雄伝ワタル」のストーリーは次のようなものでした。

授業でロボットの粘土細工を作った主人公のワタルは、下校途中に龍神池へ立ち寄ります。

すると突如、巨大な龍が出現しワタルを「神部界」という異世界へと連れ去ってしまうのでした。

神部界のモンジャ村で気が付いたワタルは、オババと呼ばれる者から

「お前は伝説の救世主じゃ」

と言われます。

神部界にある神々が治める神聖な山「創界山」を支配した悪の帝王「ドアクダー」を倒し、創界山の象徴である7つの虹を元に戻してほしいと依頼されます。

そんな時、創界山からドアクダーの手下「シュワル・ビネガー」がロボットに乗り現れ、モンジャ村を襲います。

ワタルは必至で応戦しようとするものの、ロボットが相手ではかないません。

ピンチに陥ったワタルの目の前に現れたのは、授業で作った粘土細工「龍神丸」だったのです。龍神丸に乗ったワタルはシュワル・ビネガーを倒すのでした。

こうしてワタルの旅は始まります。

創界山は7つの界層からできています。各界層を救い元に戻すたびに灰色となっていた7つの虹が一つ一つ元の色を取り戻していきます。

最終的に7つの虹の光を取り戻すべく、ワタルは龍神丸と共に闘うというのが大まかなストーリーです。

「魔神英雄伝ワタル」は1988年に放送後人気が爆発し、1991年に「魔神英雄伝ワタル2」が、1997年には「超魔神英雄伝ワタル」が製作・放送されました。

単純明快なストーリー展開とロボットが面白カッコよかったです(笑)

前項で書いたとおり、ワタルのストーリーは本当に単純明快で、まさにゲーム感覚でストーリーが進むのが、当時の小学生には非常に好評を博したわけです。

各界層がゲームのステージのような位置づけになっていました。仲間キャラクターが登場したり、お助けアイテムが登場したりと当時はやりだったRPGゲーム感覚でストーリーが進むため、物語全体の目的が分かりやすかったですね。

よくストーリーを見ていくと、割と複雑な内容もあったのですが、ストーリー全体の目的を見失うことがなかったんですよね。

小学生だった自分としては、それまでにあったガンダムシリーズやボトムズみたいなシリアス系作品とは違うロボットのカッコよさがワタルの魅力でしたね。本当に何とも言えない感じでした。

私的には龍王丸や邪虎丸は好きでしたね。変形ロボットが好きなもので。

あと、シャープなデザインが良かったのかな。(龍神丸は、丸いデザインなので)

振り返ってみると作品の作り方が絶妙だったと思います

ワタルのキメ台詞の一つ「面白カッコいい」という表現でもわかるとおり、「魔神英雄伝ワタル」はギャグテイストを主軸にしつつも、シリアスな部分、(キャラクター、ロボット双方に)カッコいいデザインがミックスされていて、幅広いファン層の獲得をしたみたいですよ。

前の項でも書いたように、話の大筋の内容は非常にシンプルで、主人公の目的も明快なのですが、その大筋のストーリーの中にいくつもの「謎」や仕掛けがあって、結構楽しめるようになっていたんですよね。

あと、ギャグテイストを主軸にしているという点では、この作品では敵も味方も死人がでないようになっていて、誰もが子供向けアニメ作品として安心して見られるようになっていたのも良かった点じゃないでしょうか?

ちなみに「魔神英雄伝ワタル」にはアニメだけではなく、小説やグッズ、ゲーム、担当声優の歌手としての活動などメディアミックス的な要素も多分に含まれていました。Wikipediaの記事にも言及されていますが、メディアミックス作品の先駆けともいわれているみたいですね。

ワタルのファンの多くが、後のサクラ大戦をはじめとする90年代メディアミックス作品へと流れ込んでいって盛り上げてくれたんだろうなと思うと、その先駆けの作品をリアルタイムに見て、体験できたのはラッキーだったなぁと思います。

声優陣も面白カッコよかったです(笑)

「魔神英雄伝ワタル」は声優陣もかなりすごいんですよね。

  • ワタル:田中真弓
  • シバラク:西村知道
  • ヒミコ:林原めぐみ
  • クラマ:山寺宏一
  • 虎王:伊倉一恵
  • 龍神丸:玄田哲章

今でも大活躍されている面々ばかりです。

だからこそ、今年から配信されているYouTubeオリジナル作品「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」もオリジナルキャストで製作できたというわけですね。

ちなみに私的には林原めぐみのデフォルトキャラはヒミコで固定されたままです(笑)

まとめ

1988年放送の「魔神英雄伝ワタル」について、復習した内容と、感想などをまとめました。

「魔神英雄伝ワタル」のストーリーは当時人気だったRPGゲーム、ドラクエのようで主人公の目的がわかりやすく、全体像をイメージできるような作品作りがされていました。

その全体像の中に様々な仕掛けが用意されていたところが、当時の小学生に受けた理由なのではないかと思います。

大人目線で見ると単純なストーリーに見えるんですが、全体を通して見ていくと小学生の時と同じで作中の様々な仕掛けがあることに気づかされ、子供の頃と違った角度の面白さを感じることができると思います。

機会があれば、私も全話復習し直したいと思っています。その時はまた記事にしますね。

「魔神英雄伝ワタル」は、本記事執筆時点で様々な動画配信サービスで配信中です。楽天TVでは無料配信中ですよ。

また、YouTubeでは、「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」が無料配信中です。「魔神英雄伝ワタル」を知らない方で興味を持たれた方は、こちらからご覧になっても楽しめるかと思いますので、是非トライしてみてください。

直接動画を貼り付けられませんでしたので、URLだけでも貼り付けておきますね。

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