あしたのジョー第66話感想:ジョーが草拳闘のドサ回りへと出発をする回

アニメ

第65話では段平、西そしてジョーのそれぞれが次の道へ進む決意の様子が描かれました。

段平は丹下拳闘クラブを解散、西は林食料品店に勤めることを決めました。一方のジョーはひょんなことから草拳闘の場でボクシングを続ける決意をするのでした。

今回は、そんなジョーが草拳闘の世界へと旅立つ様子が描かれるようです。その前後でどのようなやり取りがあるのかが見どころになりそうです。

また葉子や最近登場したばかりのカーロスなどをはじめとするドヤ街の外のキャラクターたちの動きも気になりますね。

あしたのジョー第66話を視聴した結果をまとめました。

皆に惜しまれつつもジョーが旅立った回

今回はジョーが旅立つ様子が描かれた回でした。

大筋の流れは次のような感じです。

  • 朝早くに誰にも何も告げずにジムを後にするジョー
  • 西と紀子そして子供たちはジョーを追って上野駅に向かう
  • 西と紀子は駅でジョーを探すもなかなか見つからない
  • ジョーが電車が乗ろうとしたとき、プラットホームで西と紀子はジョーを見つける
  • 後から子供たちもジョーの元へ駆け寄り、別れの挨拶をする
  • ジョーは紀子たちからもらった餞別をカバンにつめ、一座の仲間と共に電車で東北地方へ向けて出発をするのであった

ちなみに、葉子やカーロスなどドヤ街の住人以外の主要人物は登場しませんでした(笑)



ジョーの人となりがよくわかるエピソードでした(笑)

今回のエピソードでは、これまでの中でも最も大人なジョーが描かれたように思えます。

第1話からずっと不良少年的なイメージがあったジョーですが、力石との死闘やその後の「スランプ」を経て、また一歩成長した・・・というか、成長しかかっている様子が表現されていたのかもしれません。

また、ジョーの中にある「東京を離れる、仲間たちの元を離れる」といった哀愁がこのような描写に結び付いたともいえるのかも。

プロボクサーとして活躍する前後から、ジョーの周りに仲間がいることが当たり前となっていましたが、もともとドヤ街に来るまではいろいろな場所を転々と回る生活をしていて、仲間という仲間がいなかった・・・という設定だったと思います。

そんなジョーがドヤ街に来て初めて、様々な人から慕われて、プロボクサーとして活躍をしてこられたわけです。そういう背景があると考えると、今回の旅立ちはこれまでのジョーの人生の中であった旅立ちとはまた違った意味があるのだということは容易に想像できますよね。

そう考えると、今回描かれたジョーの姿は、彼の中の以前までとは違った寂しさと、ジョーが本来持っていた優しさがにじみ出たものではないかと思えてなりません。

これまでの中で屈指のザ・昭和描写回

今回の舞台は上野駅でした。

アニメの描写とはいえ、1960年当時の上野駅の様子・雰囲気がよく表現されていたのではないかと思います。

私もこの時代に生まれてはいませんでしたが、昔の日本の雰囲気はこんな感じだったなぁ・・・というのはわかります。

今でも新興国に行くと、少し大きなターミナルではこういう雰囲気の出会いや別れの様子が見られます。昔の日本にもそういうのがあったんだなぁと、しみじみ思います。

昔は今みたいに連絡を取るのも容易ではありませんでしたし、移動に要する時間も長いうえ非常に高価だったのだと思います。だからこそ、今とは違い、遠くに行くことが今生の別れに匹敵するような大変なイベントだったんでしょうね。

そう考えると、今回のエピソードで皆が流した涙の意味も少しは入ってきますよね。

ジョーは北海道の具体的なイメージもつかめていなかったのか?

今回ジョーが駅で出会った少年との会話の中のキーワードに「北海道」があります。

この少年はいつかお金を貯めて北海道に行ってみたいと夢に描いていました。

その少年がジョーに

「自分がどこに行きたいと思っているのか、当ててみて」

といってクイズを出す場面があるのですが、ジョーは大阪、九州そして東北までは出るものの北海道は出てこなかったんですよね。

そして北海道がどういうところなのか、そういうイメージも具体的にないという様子が描かれていました。

これが当時なんだなぁというように思いました。

今は映像やインターネットで日本各地はもちろんのこと、世界中の様子がわかります。

テレビではこちらから探さなくても日本各地の様子を流してくれるわけですから、意識しなくてもどこがどういう場所なのかはわかるわけです。

そういうイメージがこの時代はあまりなかったんだなぁとしみじみ感じました。

これも昭和の時代の象徴だなと思いました。

次回は子供たちがジョーを追い求めて旅する回(謎)

次回はジョーを探し求めて子供たちが旅をするという回です。

メインストーリーではないサブストーリー的な回ですよね。

果たして子供たちはジョーに会うことができるのか、そしてメインストーリーに関連する内容が出てくるのかが注目ポイントになりそうです。

少し肩の力を抜きつつも、ポイントを逃さないように見てみたいと思います。

次回も楽しみです!



まとめ

「あしたのジョー」の第66話ではジョーが上野駅から旅立つ様子が描かれました。

ドサ回りの興行をするメンバーとの対面もあり、一座のメンバーがどういう雰囲気かも少し見えてきましたね。

実際の興行の様子がどのようになるのか、早く見てみたいです。

次回は、ジョーではなく子供たちが主人公となるサブストーリーのようです。

果たして子供たちはジョーに会うことができるのか?

また、子供たちのストーリーがメインストーリーにどう関連づけられるのかが見どころになりそうですよ。

次回の視聴も楽しみです。

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